- 施工管理は意外と楽なの?
- きついってよく聞くけどどうなの?
結論:施工管理は全然楽じゃないし、きついことばかりです。
本記事では、施工管理歴10年の私が、施工管理が意外と楽ではない理由、その中でも楽だと感じる理由について、経験を基に解説します。
今働いている人、これから施工管理を考えている人ともに、実態を知れる記事となっています。
管理人:いちはらくん
- 施工管理から発注者へ
- 転職を経て給料2倍にUP
- 施工管理として10年勤務
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CAREER BUILDでは、「施工管理の迷いと焦りを解決する」をコンセプトに、主に施工管理の転職について発信しています。
施工管理は意外と楽は嘘!正直きついです
施工管理が意外と楽と言われることもありますが、実際はきつく、多くのストレスが伴います。
10年間この業界で働いた私が感じた、きつさとストレスの原因を解説します。
施工管理で感じるストレスと原因
ストレスの原因は多岐にわたりますが、主なものは以下の通りです。
- 体力的な負担
- 労働時間が長い
- 人間関係のストレス など
例えば、私も毎日のように残業ばかりで月平均50時間越えの日々で、その結果、家庭とのバランスが崩れてストレスが積み重なりました。
これらのストレス要素は施工管理は、楽な仕事ではないと感じる大きな理由です。
ストレスは体調を崩す要因で、私もストレスで体調不良を起こし、入院もしました…。
施工管理がきつい理由についてはこちらで詳しく解説しています。
施工管理でよくある健康問題
施工管理の仕事は体力的、精神的に厳しい面があります。その結果、健康問題が発生するケースが少なくありません。
- 過労
長時間労働、急なトラブル対応など - ストレス
期限や品質、人間関係などからくるストレス - 不規則な生活
施工管理の不規則な勤務時間で、睡眠不足や食生活の乱れ
私自身も、過労とストレスで救急車に2回搬送された経験があります。その時は、仕事と家庭のバランスが崩れ、復帰するのに1カ月もかかりました。
健康問題は施工管理の仕事でよく見られる問題で、楽ではないことを物語っています。
もう施工管理には戻りたくないです…。
施工管理で辞める人の共通点
施工管理で働く人の中には、早期に辞めてしまうケースが少なくありません。
10年間この業界で働いた私が見てきた、辞める人の共通点を解説します。
- 現実とのギャップ
「施工管理は楽だ」という先入観と現実とのギャップに失望する。 - ストレス耐性がない
期限や人間関係のプレッシャーに耐えられない。 - ワークライフバランス
仕事とプライベートとのバランス崩壊、健康や家庭に影響がでる。
例えば、若手の多くは「施工管理は楽だ」と聞いて入社しますが、実際にはプレッシャーが高く、多くの人が数年で辞めています。
辞める人の共通点を知ることで、自分がこの業界で長く働くべきか、辞めるべきかが明確になります。
私も異動がきっかけで、ワークライフバランスが崩れたことで辞めました。
私が施工管理を辞めてよかった理由についてはこちらで詳しく解説しています。
施工管理で楽に感じる瞬間とその条件
全く楽ではないわけではなく、少々楽に感じる部分も少なからずあります。
その理由についても解説していきます。
施工管理の閑散期とその特徴
施工管理が「楽」と言われる理由には、閑散期が存在することが一つの要因としてあげられます。
しかし、この閑散期には独自の特徴と課題があります。
- 収入減
プロジェクト時の残業が減り、収入も減る。 - 時間的余裕
通常よりも時間に余裕ができ、資格取得やスキルアップも可能。 - プロジェクトが少ない
施工プロジェクトが少なく、一時的に業務が減る。
例えば、冬季は天候による作業制限が多く、閑散期となる場合があります。この期間は、次のプロジェクトの準備や、資格の勉強などができる一方で、収入が減るデメリットも。
閑散期は楽に見えますが、収入減や次の仕事への備えなど、考慮すべきポイントが多いです。
小規模プロジェクトでの楽な瞬間
小規模プロジェクトには、大規模プロジェクトにはない、楽な瞬間が確かに存在します。
- 柔軟性
変更や調整が楽で、緊急時の対応もスムーズ。 - コミュニケーション
関係者が少ないため、コミュニケーションが楽。 - ワークライフバランス
大規模プロジェクトよりも、比較的残業が少ない。
例えば、小規模の住宅建築プロジェクトでは、設計変更が顧客から出た場合でも、その対応が比較的容易です。
また、プロジェクトが小さいため、各メンバーが多くの業務に関与でき、多角的なスキルを身につけるチャンスがあります。
とはいえ、小規模プロジェクトには楽な瞬間があるものの、あくまでも一例で、小規模でもキツイ仕事はたくさんあります。
小規模だからと安易に考えて、ドツボにハマる人もたくさん見てきました。
職種による楽な条件とは?
施工管理の中でも、職種によっては、楽な条件が存在します。
- 専門性
特定のスキルに特化している職種では、その他を求められずストレスが少ない。 - 人間関係
小規模、特定の客先との連携が多い職種は人間関係のストレスが少ない。 - オフィスワーク
現場作業が少ない職種は、物理的な負担が軽減される。 - プロジェクト規模
小規模であれば、管理する要素は少なく責任も比較的少ない。
例えば、設計専門の施工管理は、CADソフトを使ったオフィスワークが多く、現場の厳しい環境での作業が少ないため、物理的な負担が少ないです。
職種によっては、楽な条件が存在するものの、それでも施工管理全体としては過酷な側面が多いです。
職種選びによっては、少し楽な環境で働くことも可能ですが、その選択が自分に合っているかどうかは慎重に考慮する必要があります。
施工管理の厳しさを乗り越えるためのスキル
厳しい施工管理の業界を乗り越えるためには、以下のスキルは必要です。
これらが苦手な人は施工管理には不向きかもしれません。
時間管理の重要性
施工管理の仕事で成功するためには、時間管理が非常に重要です。
施工管理は多くのプロジェクトと人々を同時に管理が必要で、効率的な時間管理ができないと、仕事の質が低下し、ストレスが増加します。
- 休憩をこまめに取る
短時間の休憩を挟むことで集中力を高める。 - 優先順位の設定をする
どのタスクが優先度が高く重要かを明確にする。 - 期限の設定をする
タスクごとに期限を設定することで、焦りを防ぐ。
私自身、時間管理をマスターする前は、仕事が終わらない日々でしたが、優先順位を明確にし、期限を守るようになってから、仕事の効率が格段に上がりました。
時間管理は、施工管理に仕事を楽になるための鍵で、このスキルを磨くことで仕事の質を高め、ストレスを軽減することが可能です。
やるべきことを明確にすると余計な仕事が省けますよ!
メンタルヘルスを保つ方法
施工管理の仕事はストレスフルな環境が多いため、メンタルヘルスの維持が必須です。
長時間労働や緊急のトラブル対応など、精神的に厳しい状況が多いです。
- 趣味や運動
仕事以外で心をリフレッシュすることが重要です。 - 仕事以外の会話
職場の同僚とプライベートの話で盛り上がるのもリフレッシュする一つの方法です。 - 自分自身を知る
自分がどのような状況でストレスを感じるのか理解し、時には避ける事。
私も10年間の施工管理経験で、メンタルヘルスの重要性を痛感しましたが、週末に趣味に没頭することで、次の週の仕事にも前向きに取り組めました。
メンタルヘルスをしっかりと管理すると、施工管理の仕事が楽に感じる可能性は高まります。
自分自身の心のケアを怠らないことがポイントです。
コミュニケーションスキルの向上
施工管理の仕事では、コミュニケーションスキルの向上が不可欠です。
施工管理は、客先や作業員、上司などの多くの人と関わる仕事で、円滑なコミュニケーションが、仕事をスムーズに進める鍵となります。
- 聞く力を高める
相手の話をしっかりと聞き、理解すること。そして共感することが重要。 - 明確な指示を出す
曖昧な指示はトラブルの元なので、明確に指示を出しミスを防ぐこと。 - 感謝の気持ちを忘れない
小さなことでも感謝の意を示して、良好な人間関係を築くこと。
私が施工管理をしていた時、明確なコミュニケーションが取れたプロジェクトは、必ずといっていいほどスムーズに進行し、楽だと思う場面はありました。
コミュニケーションスキルを向上させ、現場を自分のペースに変えれば、施工管理の仕事をより楽にできます。
施工管理のやりがいと楽しさ
施工管理の仕事もやりがいや楽しさは無かったわけではありません。
プロジェクトを完成させた時の達成感
プロジェクトを無事に完成させたとき、その達成感はやりがいを感じる瞬間の一つです。
長期にわたるプロジェクトが終わり、成果が形になった瞬間は、多くのストレスや困難を乗り越えた証です。
- チームの一体感
共に苦労したメンバーとの成功を味わう瞬間。 - 客先の満足な意見
客先からの肯定的なフィードバック。
例えば、私が担当した大規模な建築プロジェクトが完了し、クライアントからの「ありがとう!次も是非、君にプロジェクトをお願いしたい!」って言われたときは、苦労が報われた瞬間でした。
プロジェクトを完成させたときの達成感は、施工管理の仕事でやりがいを感じる大きな要素で、仕事の厳しさを乗り越える大きな力となります。
しかし、慣れてくると達成感よりも、やっと終わった…という気持ちになることが多かったです。
施工管理が楽しいと感じる瞬間
施工管理の仕事には確かに厳しい側面がありますが、楽しいと感じる瞬間も少なくありません。
- 問題解決
複雑な問題を自分の考えで解決できたとき。 - コミュニケーション
現場の職人と良好なコミュニケーションを築けたとき。 - 成長の実感
スキルや知識が増え、自分自身の成長を感じた瞬間。
今まで馴染めなかった職人たちと、日に日に仲良くなり、信頼関係を築けたときは、現場に出向くのが楽しくなりました。
施工管理の仕事は確かに厳しい面もありますが、その中で、楽しいと感じる瞬間が、仕事の厳しさを乗り越え、長期的に業界で活躍する糧となります。
施工管理に向いていない人の特徴と警告
施工管理に向いていない人の特徴についても解説します。
施工管理で苦労する性格とは?
施工管理の仕事は、特定の性格特性を持つ人にとっては厳しい場面が多いです。
以下のような性格特性を持つ人は、施工管理の仕事で苦労します。
- 決断力がない
施工管理では即座の判断が求められる場面が多い。 - 柔軟性に欠ける
状況に応じて計画を修正する柔軟性が求められる。 - コミュニケーションが苦手
チーム内外との円滑なコミュニケーションが必要。
コミュニケーションが苦手な人は、工事の進行中に起こる問題を適切に共有できず、結果として工事が遅延する可能性があります。
これらの性格特性を持つ方は、施工管理の仕事で厳しい瞬間に直面しがちです。
施工管理はコミュニケーションが命。下手であればあるだけ毛嫌いされます。
施工管理が向いていない人についてはこちらで詳しく解説しています。
施工管理に必要なスキルが足りない場合の対処法
施工管理に必要なスキルが足りないと感じたら、焦らずに対処法を探すことが重要です。
スキルが足りないと感じるのは自然なことですが、その状態で仕事を続けると、プロジェクトの遅延や品質の低下が起こる可能性があります。
- スキル不足の特定
どのスキルが足りないのか明確にする。 - 研修やセミナーへの参加
専門的な知識を身に着けて、業務へ活かす。 - 経験者からの指導を仰ぐ
経験者からのフィードバックが一番の近道で、成長も早い。
例えば、コミュニケーションスキルが足りないと感じたら、人間関係の専門家や先輩からアドバイスを受け、実践を重ねることで改善できます。
スキルが足りないと感じたら、それは成長のチャンスです。適切な対処法を用いて、自分自身を高めていくことが成功への鍵です。
「楽だと思って入る」その前に知っておくべきこと
施工管理が楽と言われることもありますが、業界へ飛び込む前に知っておきべきポイントがいくつかあります。
- 厳しい労働環境が多い
- 長時間労働も覚悟しておく
- 時と場合によっては体調を崩す
など、厳しい現実の方が多いことを知った上で入るかどうかを判断するべきです。
楽だとは正直言えない施工管理の業界へ入る前には、実情をしっかりと把握しておき、自分が環境に適応できるか考えることが重要です。
施工管理から転職するポイント
施工管理から転職をするのであれば、求人の紹介~入社まで手厚くサポートをしてくれる、転職エージェントの利用をオススメします。
私も数社利用し、エージェントのサポートにて転職したことで発注者に転職でき、ストレスから解放され、残業時間も15時間以内に収まるようになり、給料も2倍にアップしました。
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筆者が使用してよかったおすすめエージェントを紹介します。
転職エージェントは相性が大切になります。複数のサービスの登録をし、色んなエージェントとやり取りをして自分に合ったエージェントを見つける事が大切です。
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まとめ:施工管理は意外と楽ではない
施工管理が意外と楽だという先入観は危険です。
確かに楽な一面もあることはお伝えしましたが、それよりも、ストレスが多く、健康にも危害を及ぼすほどきつく過酷な労働環境である認識を持つことが大切です。
現職が施工管理、もしくは、これから施工管理になろうとしている人も、考えを一度改めなおし、この先も実はきつい環境下で働いていくべきか、判断して下さい。