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プラントエンジニアはやめとけ?経歴10年の私がメリットも含め解説

「プラントエンジニアってやめておいたほうがいいの?」「既にプラントエンジニアとして働いているけど、正直辞めたい。」と思われている方も多いのではないでしょうか?

実際に私もそうでしたし、今でも思うことはあります。

ではなぜやめておいた方がいいのか?対策はあるのか?など、現役プラントエンジニアの私が、本記事にて解説していきます。

この記事を書いた人
いちはら
  • プラントエンジニア歴11年
  • 転職を経て激務から解放
  • 過労により救急車で2度搬送
目次

プラントエンジニアをやめておくべき激務の理由

現役プラントエンジニアである私が、激務の理由について解説していきます。

残業ゼロは無理

過去10年プラントエンジニアとして働いてきて、残業ゼロの月は新入社員の頃くらいでした。

一つの大きなプロジェクトに長期間従事するので、進行状況によっては多くの残業が発生します。

トラブルが発生した際には、解決するまで帰宅ができなかった経験もしばしば……。

いちはら

閑散期であればゼロの月もありますが正直少ないです。

出張や異動が多い

勤め先にもよりますが、頻繁に出張や異動を伴うことが一般的である認識が必要です。

工場、プラントの建設・運用・保守などに携わるため、施設がある場所に足を運ぶ必要があり、海外への出張や異動も少なくありません。

独身の方でいろんな所に行くのが好きな人には向いていますが、家庭を持っている人だと厳しいのが実情です。

いちはら

業務は好きでしたが、異動を機に退職しました。

必要書類が多い

多くの書類を作成から管理までする必要があります。

大規模なプラントや工場の運営にかかわるため、細部に至るまで厳密な記録と管理が求められます。

プロジェクトの透明性、法令順守、安全性を確保するためには重要な一部である反面、その膨大な量に抵抗がある方には不向きです。

いちはら

机上業務の残業が多すぎます…

調整能力が必要

プラントエンジニアは設計者、施工者、保守管理者、製造現場のオペレーター、関連部門のメンバーなどと報連相を行い、仕事を円滑に進める必要があります。

プラントの設計、建設、運用において重要な役割を果たすプラントエンジニアは、この調整能力がないと正直厳しいです。

中には調整能力が欠けており、それが原因で円滑に業務が進まず、悩み退職する人も後を絶ちません。

いちはら

正直慣れが必要で、解決策がないです。

折衝能力が必要

複数の関係者間で意見や利益が異なる場合でも最善の結果を引き出すための重要なスキルです。

折衝は、プロジェクトの予算、スケジュール、品質、安全性などの重要な要素に影響を及ぼします。

ただし折衝能力をつけるためには経験が必要不可欠で、その経験を積む間に、他の要因でやめる人が後を絶たないのが現実です。

休日・振替出勤がある

設備の故障や予期せぬ問題、定期的なメンテナンス工事など、休日や夜間に対応を必要とする機会が非常に多いです。

特に定期的なメンテナンス工事は、工期が設けられるため、休日も出勤をして作業を行わないと間に合わないため、休日出勤を強いられます。

いちはら

工事中に休日出勤をしない月は今まで未経験です…

関係法規などが非常に多い

プラントエンジニアは、エネルギー生産、製造、化学反応などを扱う極めて専門的な分野であり、人々の生活と環境に大きな影響を与える可能性があります。

そのため、国や地域社会は活動を規制する法律や規則を定めており、プラントエンジニアはそれらを理解しておく必要があります。

  • 消防法
  • 建築基準法
  • 電気事業法
  • 産業安全規則
  • 化学物質管理法
  • 労働安全衛生法

あくまでこれらは一例であり、他にも数多くの法令順守が必要となり、書類も非常に多く、理解と遵守は必要不可欠な存在です。

コミュニケーション能力が必要

調整能力と共に必要となるのがコミュニケーション能力です。

仕事に関する事だけでなくプライベートなことも含めて、関係者の方々とコミュニケーションを取ることで、自分も働きやすい環境へと変化していきます。

しかし、話すことが苦手だったり緊張してしまい話せないを理由にコミュニケーションを取ることができず、孤独になる人も沢山見てきました。

技術的な知識やスキルだけでなく、効果的なコミュニケーション能力も求められるため、両立が非常に難しいのも実情です。

いちはら

コミュニケーションは一番必要とされる能力です

専門的な知識と技術が要求される

経験を積めば積むほど自分への責任の重さは増え、それと比例して専門的な知識と技術を要求されます。

つまり自分の努力次第では、年を重ねた時に、そんなことも知らないの!?と言われている先輩も少なくありません。

実際、私も一緒に仕事をした先輩が、私よりも無知だった時は、こんな風にはなりたくないと思ってしまうほどにプレッシャーを感じました……。

仕事の規模が大きく責任感が重要

設備の設計、建設、保守には多額の費用が掛かり、失敗をした時には企業の生産能力、利益、従業員の安全に影響を及ぼす可能性があります。

プロジェクトの初期から最終、日々の運用とメンテナンスと常に責任感と隣り合わせな環境で仕事をしなければいけない為、プレッシャーに勝てず鬱になる人も沢山います。

それだけ激務な状況でも耐えられるメンタルでないと、プラントエンジニアとして働くのは厳しいことは理解しておきましょう。

激務に悩んだらやるべきこと

激務に悩み、その人たちが次に取った行動を見てきた私が2点紹介します。

こればかりは誰もが考える事ですが、行動しない人が大多数です。

より好条件な同業他社への転職

あまりの激務に耐えきれず辞める人が後を絶たないプラントエンジニアですが、それは働く場所、環境が大きく左右します。

今働いている会社が厳しくても、より好条件な同業他社へ転職をすることで、ウソのように楽になることもあります。

もし環境は変えたいけど職は変えたくないっていう、私を同じ気持ちをお持ちの方は、迷っている暇は有りません。

転職は時間もかかるので、今のうちから求人を眺めるだけでもしておくと、いざ本当に転職せざる得ない状況になったときに有利に戦えます。

いちはら

転職活動でバタバタするのはよくありません!
余裕を持った行動ができるようにしましょう。

全く別の業種へ転職する

同業他社へ転職しても、また同じ激務だったら……と考える人も少なくないと思います。

そんな方は思い切ってプラントエンジニアを断ち切り、全く別のことにチャレンジしてみるのも一つの手です。

同業他社へ入ってみたら、前よりも酷く、すぐに退職をした同僚もいました。

そうはなりたくないと思われている人には、無理に同業他社へ転職ではなく、自分が他にやってみたいことへ飛び込んでみるのも一つの手です。

プラントエンジニアとは何か

プラントエンジニアとは、企業や職場によって様々ですが、多岐にわたる技術的なスキルと知識を持ち、プラントの設計から運用、保守、管理、改善までを行う専門職です。

その役割は、業種によって異なりますが、どの企業や職場でも共通して設備の安全性と効率性を追求する点においては一貫しています。

重要な3つの仕事内容

では、プラントエンジニアの重要な3つの仕事内容(EPC)について紹介していきます。

E:Engineering(設計)

設計能力は、新たなプラントの建設や既存のプラントの改善においては欠かせません。

プラントエンジニアは新しいプラントの建設や既存プラントの改良を行う際には、最適な方法を設計する必要があります。

作業には、安全性、効率性、持続可能性、そしてコスト効率を考慮した決定が求められ、専門的な知識や技術が必要であり、またその設計は後のプラントの運用に直接影響を与えます。

例えば、化学プラントではプラントエンジニアが化学反応のプロセスを設計します。

これには反応の種類、使用する設備、材料の流れ、そして安全性に関する各種パラメーターが考慮されます。

また、設計は法規制に準拠し、最新の技術を取り入れることも求められます。

専門的な知識と技術を活用し、安全性、効率性、持続可能性を確保する最適な設計を行うことで、プラントの維持を確保します。

P:Procurement (調達・製作)

プラント設計後に必要になるのが、材料や機器、サービスを適切な仕様、価格、時間枠で調達する役割を担います。

ここを適当に行ってしまうと、プラントの性能、安全性、コスト効率に大きく影響を及ぼします。

また調達の過程では、契約交渉や供給業者との関係管理といったスキルも求められます。

調達の過程で、正確な判断と優れた交渉スキルにより、プラントの性能、安全性、コスト効率が保たれます。

C:Construction(建設・試運転)

設計と調達が完了した後、具体的な建設工程を管理し、プロジェクトの予算とスケジュールを管理するとともに、安全・品質の基準を満たすことを求められます。

建設完了後は、プラントが設計通りに機能するか確認する試運転も行う必要があります。

プラントエンジニアはこの建設・試運転を無事に終えて初めて1つのプロジェクトが完了し、重い責任感から一時的に解放されます。

プラントエンジニアのメリット・やりがい

プラントエンジニアは激務ではありますが、全くメリットややりがいが無いわけではありません。

それらについて紹介していきます。

仕事自体にやりがいはある

激務である反面、具体的な成果を目の当たりにする瞬間や、無理難題を乗り越えた時には、他の職業では得難い体験です。

プロジェクト全体の設計から完成まで、あるいは運用とメンテナンスまで、全体的な流れを一貫して関わることが多いです。

プラントが自分たちの手で形になっていく過程を見て、完成したときの感動は何年経っても変わらず味わうことができます。

やり切ったときには自分のスキルはより向上し、次のプロジェクトにも繋げることができ、より大きな達成感を味わう為に頑張る気持ちになれます。

高い年収は望める

プラントエンジニアは、その専門性と求められるスキルセットのため、一般的には比較的高い年収が見込めます。

知識、技術、経験が必要とされるため、市場での競争力が高いです。また、大規模プロジェクトの成功に直結するため、その対価として高い給料が支払われます。

特に転職を経てプラントエンジニアとなった場合は給料がグンと跳ね上がるケースも多く、経験を積んで転職して更に上げることもできます。

いちはら

転職して給料が2倍にUPしました!

マネジメントスキルを身につけることができる

幅広い分野のプロジェクトの管理と調整を行うため、絶好のマネジメントスキル獲得の機会となります。

一つのプロジェクトの全てのフェーズ(設計、調達、建設)を監督し、それぞれのフェーズの間で流れをスムーズにする役割を果たします。

顧客との効果的なコミュニケーション、スケジュールと予算の管理、問題解決のための戦略的思考など、幅広いマネジメントスキルが必要になります。

これらのことから、プロジェクト全体の責任者として、チームのコミュニケーション、予算とスケジュールの管理、問題解決策の立案と実行といった重要なマネジメントスキルを日々の業務を通じて磨くことができます。

まとめ

現役である私が、プラントエンジニアのやめておくべき激務の理由と、その中でもメリットやオススメな点について解説しました。

メリット
やりがい
  • 高い年収が望める
  • マネジメントスキルがつく
  • コミュニケーション能力向上
  • 仕事のレベルが高い
  • 頼られると楽しくなる
  • 苦労がステータスとなる

特にプラントエンジニアとして既に働き、激務に追われている方は、転職も視野に入れ、キャリアアップを目指してみることを経験者としてオススメします。

いざという時に、よし転職だ!と思っても全然時間が足らず、転職に失敗するケースも少なくないので、常日頃から転職サイトの求人を眺めるだけでも全然違いますよ。

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